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一族紹介コンテンツ。当家での設定とか。

紅蓮の親子

その日、R水月家は浮き足立っていた。

かつての問題児・嵐の悪行がきっかけとなり、縁結びの神社に詣でたご利益で、このたび目出度く当家に養子を迎える運びとなったのだ。
もっとも、神社に縁結びを願った嵐本人は既に他界し、この場に居ない。

「むさっ苦しくて死んじゃいそー。ああ神様、男ばかりのあばら屋に、どうか可愛い女の子を! 可憐な天使を我が家にお授けください」
と、足繁く通った嵐の願いも空しく、彼の存命中に授かったのは男児ばかりだった。
弓使いの跡取りとしては『剛鉄弓を活かしたい』とも言っていた希望が叶ったので、これはこれでよかったのかもしれない。

しかし、問題は家訓の方である。

『鹿島様の席次を上げよ』――男ばかりの家では、かの男神を交神の儀に降ろすわけにもいかず、いまだかの神の席次は4代前の当主・咲羅の代から変わり無しだった。

そこでこの度、他家から新しい血の力を当家に加える強化も兼ねて、養子縁組をすることになったのだった。

「当主様と遥(ハル)君は、養子に来る子の顔、見たんだよね? オレと同い年なんだろ? かわいい?」
「ああ、うん。元気いっぱいの、当主様みたいな紅蓮の髪色がきれいな女の子だよ」

髪の色が自慢だというだけあって、遥は相手を褒める時も、目がいくのは髪らしい。
最年少の哀(アイ)は、妹ができると大喜びだ。

来月には、もうひとり……先々月の交神の儀で授かった子供が家にやってくることになっている。

「こら、サボってないでしっかり掃除しなさい。遠い異国からはるばる旅をしてきてくれるのだから、失礼のないようにお迎えしなくては」
「そうだぞ。男所帯の埃まみれを許容してきた、これまでとは訳が違うのだからな」

炎がやんわり息子を窘めるが、ハタキを片手に持った初代が後ろから顔を出すと、思わず皆は背筋を正す。

二つの呪いをその身に受けた一族の始祖。
とうの昔(といっても、京の街の人間からすればほんの数年前の出来事に過ぎないが)に天に召されているのだが、
他の者と違い、一族の始祖として生を受けた者は……あの世へ旅立つことも、生まれ変わることもできないらしい。
始祖本人が、あまりにあっけからんとしているので、一族の皆もそう深刻に捉えなくて済んでいる。

始祖曰く「早い話が『成仏できずフラフラしている暇な先祖』というわけだ」とのことだが、きっと何か事情があるのだろう。
本人の言を信じるなら『暇だから』ということで、初代は一族の祝いの席や葬儀など、節目の出来事には必ず顔を出していた。
そして今日も、例に漏れず、養子縁組の成立を祝う宴の準備を手伝っているのだった。

「可愛い子らの晴れの日は祝ってやりたいからな。縁組や結魂が決まったときは、私からも祝いの言葉を贈らせてくれ」

以前、嵐と炎を養子に出したときと同じように、遥もまた、初代の祝いの言葉を胸に旅立った。
――もっとも、遥の場合は「目の前で分身を作りだす」という度肝を抜かれる出来事がついてきたのだが。

嵐たちを送り出したときと違い、そこそこ時間が経っているはずなのに体が透けない所をみると、
どうやら分身を作り出すのは初代にとってさして負担になる術ではないらしい。

遠き異国――矢楽家に旅立ったのは分身の方の遥なので、こうして遥は変わらずここにいるというわけだ。

「当主様、養子ってどんなカンジなのかな?」
「そうだな……おれは、嵐ちゃんと違って生きとるから、『魂の奥津城』へ行く事はできひん。知りようが無いわ」
「ふうん、そうなんだー。っていうか、当主様、言葉」
「うわー! 紅音ちゃんが来たときドン引きされんように、気ぃつけとかんとなぁ」

当主に指名されたとき、嵐に言葉遣いを改めるように指摘されて以来、極力きちんとした口調を心がけているのだが、
炎はごくまれに、京の下町というよりは浪速のあたりに近い訛りが出てしまう。
前世が関係しているらしいが――本当のところどうなのかは、神のみぞ知るところだろう。

遥に指摘され、がしがしと髪を掻きながら、炎はふと玄関を見遣る。
イツ花が慌てて駆けていくところを見ると、どうやら待ち人が来たらしい。

張り切る初代の手伝いもあり、ピカピカに磨き上げられた家。
朝からイツ花と、浪・雹が腕を振るってくれたお陰で、歓迎の肴も準備が出来たようだ。

「紅音(アカネ)と申します。この命果てるまで、R水月家のために働かせていただきます!!」
「なんと……愛らしい……!」
「わあ、可愛い。うちは男ばっかだから、紅音ちゃんみたいな元気な妹ができて嬉しいな。これからよろしくね」
「紅音さん、これからよろしくお願いしますね。こちらは哀。私の息子ですから、紅音さんとは兄弟になりますね。仲良くしてやってください」
「うん! あたしも弟ができて嬉しいな!」
「え、オレが弟なのか?!」

妹が欲しかった哀は、ほんの少しだけガッカリしているようだが、紅音が嬉しそうにしているので、紅音が姉・哀が弟ということで当家の序列は決まった。

「ごめんね、紅音ちゃん。見ての通り、うちは男所帯だから色々と至らないこともあると思うけど……何か困ったことがあったら、イツ花ちゃんでも初代様でも、遠慮なく呼び出してくれて良いからね」

口調はやんわりしているものの、忌憚無い物言いは、海から浪にしっかり受け継がれてしまったらしい。
もっとも、初代本人は全く気にしていないどころか、久々の女子の来訪で蔵の着物が活かせると大喜びしている。

「おっといけない、忘れる所だった。紅音、遥、こちらへ」

初代に手招きされ、二人が近寄ると、初代は小さな守り鈴を取り出した。

「神社の守り鈴なんだが、巫女さんに『お子様にお渡し下さい』と言われたんだが、どちらも可愛くて私には決めかねてな。
どの形を選ぶか、君たちが決めてくれないか?」

守り鈴は、金に羽をあしらった揃いの福鈴と、男性用と女性用で意匠の異なる鈴の二種類があった。

「わ、可愛いね。これ、僕たちが貰っていいの?」
「わあ、可愛い! どうしようかな。すずらんの形も可愛いけど、それだと遥にいちゃんのは形違うんだよね?」
「そうだねー。紅音ちゃんとお揃いにするなら、こっちの羽の付いたのも良いんじゃないかなあ? 羽って、元気いっぱいな紅音ちゃんによく似合うと思うよ」

お揃いにしなくてはいけないという決まりがあるわけではないので、紅音にすずらん鈴、遥に男性用の銀鈴でも良かったのだが、せっかくのご縁だから……と、遥は紅音とお揃いの羽をあしらった神鈴を選んだ。
初代から受け取った鈴を、遥は紅音の髪に編みこみ、自分の分は帯に留める。
嵐と違い、髪飾りをつける習慣のない遥にとっては肌身離さず身に着けるには、帯止めの方が向いている。
鈴を渡したところで、初代はまた常世の国へと帰って行った。

新しく一族の子供を迎え入れたときの慣わしで、一同はぞろぞろと連れ立ってなじみの幻灯屋へと向かった。
ほぼ真ん中に炎。右隣に遥、浪、雹。紅音の隣は皆が並びたがったが、ここは当主と義兄弟の哀が並ぶことになった。
今は十一月だが、待望の女の子を迎えたお祝いも兼ねて、少々値は張るがかわいらしい薄桃の「ひなまつり」枠を選ぶ。

「はいどうぞ。紅音ちゃんの分」

幻灯は何枚かまとめて刷られるしくみなので、記録として残す分と、当主が手記に貼る分の他に、記念撮影した一族の皆にも一枚ずつ配られることになっている。

「うわあ! イケメン!! イケパラー!!」
「い、池?」

帰宅して、出来上がった幻灯を箱に収めようとしていた炎の手元を見て、紅音がキラキラと目を輝かせている。
よくわからないが、以前撮った幻灯が気に入ったらしい。
先々代の当主・侑は、幻灯を墓に持っていく性分では無かったので、生前侑が持っていた幻灯が一枚余っていた。

「こんなもので良ければ、紅音さんにも一枚差し上げましょうか?」
「本当? わーい! ありがとう、当主様!!」
(……かわいいなぁ。嵐ちゃんにも、会わせてあげたかったな)

まだ少し、お互いぎこちないけれど。
いつか自分と紅音も、嵐と遥のような親子になれれば……と願う。

元気いっぱいで、溌剌とした笑顔の似合う養女を前に、来月から来る浪の子供とともに、強くまっすぐに育ってくれれば良い――と、炎は思った。

不撓不屈のR水月一族 1021年11月/12月

1021年11月/12月 記録者・6代当主、耀穂
大江山討伐 巻物取得・火竜
渡君の子が来た。


イツ花によれば「野菜が嫌い」って……天界で、最近偏った食生活をさせてるんじゃないでしょうね。
現(アラタ)と名付けた。奥義を持ってるわけじゃないし……と同じ薙刀士のアタシが訓練を引き受けたんだけどこれが裏目に出たわ。
渡君、なんと討伐先で奥義を閃いちゃったみたいなのね。
人呼んで「渡鏡返し」。相手の力を利用して攻撃を跳ね返す、いわばカウンター技ね。
ま、訓練期間が終わっちゃったものは仕方が無いわ。いつの日か、自力で奥義を蘇らせてくれる、甲斐性のある子が現れるってアタシ信じてる。
例によって黄川人が何か言ってたみたい。

(これ、結構面倒だから略したいんだけど、「あのクソガキの話は例によって自分の都合だけで進むから、後の子達が困るから極力記すように」と風さんに念を押して頼まれたから仕方なく、覚えている限りで記録しとくわね)


「君たちは強くなった今ならあの鬼を倒せるよそしたら僕は景色の透けて見えるこの体ともおさらば」

まあ要は、

「僕は自力じゃ何とも出来ないんで頑張ってくださいお願いします」ってとこかしら。

こんな他力本願な奴に対して「かわいそうだから話くらい聞いてあげよう」って思った先々先代の当主って、何気に器が大きいわよね。

→1022年1月へ

不撓不屈のR水月一族 1021年10月

1021年10月 記録者・6代当主 耀穂
交神の儀 爽 春野鈴女

爽君が、交神の儀から帰ってきたら軽く凹んでた。
「お友達からはじめましょ」
ってそんなに落ち込むことかしらね? 男心ってよくわからない。

ストレートに「あなたなんか嫌いです」って言われるよりよほど前向きな言葉だと思うのだけれど、どうも我が家の男子にとって「お友達」って禁句みたいね……。

不撓不屈のR水月一族 1021年9月

1021年9月 記録者・6代目当主、耀穂
交神の儀 渡 愛宕屋モミジ

初代様の悲願らしいと聞いていたので、アタシもちょくちょく姿絵屋に新しい姿絵が入荷していないかチェックするようにしてる。

先々代の当主の手記には「こんなものの何処が良いのか、おれにはさっぱりわかんねーよ」って述懐されてたけど、太夫さんたちのヘンなひとことの他に、そうね……男の人にはわからないかもしれないけど、自分が着ているのでは無くても、綺麗な着物や簪を見るとやっぱり心が躍るわ。
新しい姿絵が入荷していたので、初代様の墓前にお供えして線香をあげたあと、家の美人画専用のお蔵へ。
目で見て楽しい財産も、後の子たちにちゃんと残してあげなくちゃね。

そういえば愛宕屋様って、初めて姿絵見たときに可愛い少年だと思ってたのよね。
「この方が良いわ」ってイツ花に示したらドン引きされたのも今となってはいい想い出よね。

大丈夫、アタシ別に百合じゃないから。
渡君によれば「愛宕屋様は意外とドジっこで可愛らしいお方」とのこと。成程ね。

分社可能氏神・魔神R水月(生前の炎)

神名:魔神R水月
生前の名前:炎

口調は子供の頃は元気いっぱいでした。
大人になってからは親しくない相手とか緊張してるときは標準語の敬語。
(当主の指輪によって1ヶ月延命された嵐から、次の当主を打診され、
「炎ちゃん、俺やイツ花ちゃんの前ではイイけど、当主になったらその喋り方、ちょっとだけ気ィつけた方が良いよ? 俺は元気な炎ちゃんが好きだけどサ、
子供っぽいと思われたら損するし、炎ちゃんは『威厳ある当主』ができる子だからね」
と言われて改めるよう心がけたから)
気が緩むとエセ関西弁(前世が芸人と信じてるから)が出てしまうお茶目さん。

特定のお相手は居ないので、いまんとこフリーな子です(笑)
父系がイマイチなのは間違いなく鹿島さん縛りの影響ですね。(炎の父神は鹿島さんです)

宮城家(うさぎさんち)でも氏神になってますが、能力値一緒なのかな? ただ、あちらは氷魚勝利姫さんという素敵な奥様がいるので、できれば勝利姫さんと添い遂げさせてあげてくださいー><

うちでの設定上、炎は宮城家での自分がどうしていたかを知りません。

で、炎は死後すぐに氏神昇天したから魂の奥津城には行かず、天界に作られた氏神用の社からひっそりR水月家を見守っています。
宮城家での自分については、養子に行った段階で存命中の炎は知ることは出来なかったのですが、
「佑 (ユウ)さんちなら大丈夫ですよ! 嵐ちゃんが一緒だから、絶対幸せに暮らしてるって、信じてますからね」
と笑っていたので、嵐とはまた違った形での「幸せになれよ、兄弟」ですね。

嵐は死んじゃってたのと、心残りがあるのを知っていた回りの一族(初代や侑や海)のすすめもあって、宮城家での自分を垣間見ていますが、
炎は尊敬する兄ちゃんである嵐が以前言っていた言葉「無かった可能性についてアレコレ悩むより、今出来ることを精一杯やることの方が大事」を尊重したこと、
あと実は慣れない当主の務めに結構疲れてたのと、紅音ちゃんを家族の一員として迎え入れるのにいっぱいいっぱいで、
旅立ったもうひとりの自分に心を向ける余裕が無かったのと「嵐と宮城家に対する絶対の信頼」があったから知ろうと思えなかった――というカンジです。

時期的に紅音ちゃんの交神相手として選択することも可能だったのですが、この段階で「ホントの娘」になっていた紅音ちゃんは、R水月家の娘として鹿島さんを選びました。
業深劇場を期待していた皆様申し訳ない(苦笑)。
なので、一族全体で、女18の顔グラの子と男31番の組み合わせについて「きっとご縁があるお顔だちなんだね」とあたたかく見守っているカンジです。

鞘落家と、必殺家に分社されていきました。

炎「私の父神様は(家訓により)鹿島様ですので……。上手いこと母系が出て、お子から見て祖母の咲羅に似てくれれば、強い子に育つと思います。どうぞよろしく」

養子さんお迎え1ヶ月目

というわけで出陣。
人数の関係で雹はお留守番。

紅音ちゃんも哀も初陣だから後列に。

……嵐に続き、遙も弓使いで前列立ち(笑)です。なんか、侑の紙防御が雹にもしっかり受け継がれちゃったから、遙も基本前列立ちなんだよね。

弓は後列からの方がクリティカル確率あがるみたいだから、ホントは後列に下げたいんだけど。

つかウチ、思いっきり剣福さんの特注剣が泣いてます。うーん、次に来る剣士家系の子、素質次第では特注剣打つの見合わせようかなぁ。

能力値考えたら剣士家系と弓家系をトレードした方が良いんだろうケド、連弾弓絶やしたら親玉に勝てる気がしない(汗)。

 

デビュー戦ー♪

紅音ちゃんが奥義を作ってくれました!

養子て奥義は移動しないんだけど、パラメ足りてたら養子に行った先でレベルアップしたら奥義作ってくれます。

紅音ちゃんの名前がウチでも受け継がれていきますよー♪

拳法家、使ったことなかったけどとび蹴りと三連撃が超カッコイイ。女の子だから元気いっぱいでカワイイんだよ(力説)

というわけで、新たな家訓が追加されました。

 

「拳法家は、女子に限る」

→養子さんお迎え2ヶ月目~に続く

養子さんをお迎えしたよ!

過去にフォロワーさんが発案下さった縁組募集に参加させていただき、養子さんをお迎えしました!

某家の紅音(アカネ)ちゃんを養女にお迎え。で、うちからは遙(ハル)を送り出しました。

お二方様、素敵なご縁をありがとうございます!

※2015.03.17 加筆修正。事情により一部の他プレイヤー様のご芳名を伏せさせて頂きます。
 

えと、縁結び関係のプレイログはプレイヤーの「素」で行きます。

当主の口調よりそっちの方が私の生の感情伝わりやすいし書くペースも早いので(笑)

各家の初代と、プレイヤーの性格が大幅にかけ離れてるのが、ご覧頂いている皆様にも良くお分かりになるかと存じます。(だから何だ)

というわけでウキウキでPSP起動ー。

 

※スクショの一族名と当主名に修正入るのは「本名プレイの宿命(笑)」としてお許しください。

 

かーわーいーいー!

ツインテの赤髪で拳法家女子。拳の指南拾ったばかりでうちにはまだ拳法家いなくて、どうしようかなーと思ってたとこでした。

文字送り鬼のように遅かったんで、「紅音ちゃん、もしかしてめっちゃ緊張してへん?」と思いました。

イケパラ(注:イケメンパラダイスの略)を期待して我が家に来てくれたんだけど、紅音ちゃん好みのイケメンいるかなー(笑)

強心風が多いから、どっちかっつーとR水月家はイケパラというより「不思議っ子空間」のような気が。

炎とか、あの顔立ちで「前世は芸人」だし(笑)

 

歓迎の宴会の様子は、後日書き下ろそうかと思います。

あと、うち「鹿島さん縛り」あるけど、養女さんに限ってはその縛りを外しても良いかなーと思ってたり。(親御さんの意向があれば尊重したいので)

 

可愛い女の子がきてくれたのでさっそく記念撮影です!パチリ。

かわいい!やっぱ女の子はピンクのフレームが似合うなぁ。

髪色が同じ火の守護カラーだから、炎と並ぶとホントの親子みたいだねー。(養子は当主の子供扱い。現当主は炎)

……診断メーカーで炎にダイブしたのって紅音ちゃんじゃないかなぁ。あの炎の口調、どっか他人行儀だし。

(→診断メーカーの結果。寝ているR水月炎にダイブしてみた!迷惑そうに「どうかしましたか」って言うから「寝れない…」って呟いたら、苦笑いしつつ「可愛いなぁもう!」となでな でしてきた。 http://shindanmaker.com/188803? )

 

あと、忘れてましたが、左端の水髪の子・哀(アイ)と紅音ちゃん、同い年でした。

遙が歳の近いお兄ちゃん、哀はなんとなくのフィーリングで同い年の弟ってトコかなぁ。

 

オマケ。

紅音ちゃんお気に入りの過去幻灯(笑)。

記念に撮った幻灯を箱にしまおうとしてたら、先々代の撮った幻灯見て紅音ちゃんが「イケメン! イケメン!」と目をキラキラさせてたので、紅音ちゃんにも一枚あげることにしました。

→紅音ちゃんお迎え後・2ヶ月目へ

縁結び劇場1・宮城家への旅立ち

イツ花ちゃんに養子縁組のお話を聞かされ、家族会議をすることになったR水月家。

「咲羅様、昼子様からの伝言ですー」
「何だい?」
「ええと、このたび遠き異国で、当家と同じように鬼を狩るのを宿命付けられたご一族がいらっしゃいまして。当家より、養子をお迎えしたいとの事でございます」
咲羅は、イツ花の差し出した昼子からの書簡を開いて、ほんの少し目を見張った。

「イツ花、皆を呼んできておくれ。久しぶりに、家族会議をしなくちゃね」

R水月家のほぼ真ん中に設えられた大広間。
一番上座の当主の座に咲羅、次いで海、侑。
海の向かいに嵐、その右隣に炎が座っている。

「で、何? 改まって」
(……まだ飲み屋のツケが回ってくる期日じゃないし。張った相場も家族会議しなきゃいけないほど落ち込んでるワケじゃないし。行きつけのお店で、声掛けてる女の子同士がケンカしたとかも、ここ最近はナイはずだし。うーん、他になんか呼び出されるような原因あったかなー)

精一杯真面目な顔を作りつつ、内心の動揺を悟られないよう、それらの懸案が現実になった場合の対応策を3パターン以上考える辺りが、嵐である。

「嵐と炎を、養子に欲しいとお申し出があったんだってさ」

現当主・咲羅の口から出てきた言葉に一同は目を丸くした。

「炎ちゃんはわかるけど、なんで嵐くんまで? 人生の8割を嘘とイカサマで渡ってるような『詐欺師』だよ?」

「おおかた、幻灯だけ見たんじゃないか? 嵐は顔だけはいいからな」

「侑、お前なー。俺は『顔だけ』じゃなくて、色々凄いんだよ? てか、海くん、けっこう失礼だよね。本人目の前にしてさー。嵐ちゃん泣いちゃうー」

「いや、だから。ココまで大きくなった男にウソ泣きされても、サムイから」

半ば恒例となりつつある、海のツッコミを『前世は芸人』と信じている炎は密かに尊敬のまなざしで見ている。いつか、あんな風に気の効いたツッコミの出来る大人になりたい。

「はいはいそこまで。…で、どの家に迎えてもらうかなんだけど。次の3家からお選びください、とのことでね、『男の子だらけの宮城さん家』か、
『髪切り地獄めぐりの宮城さんち』か『新築ホヤホヤの宮城さん家で大江山越え』のどれか……だってさ」

「それは、嵐くんの素行考えたら間違いなく女の子いないお家が良いでしょ」

海が即座に指摘するが、此処で引き下がる嵐ではない。

「今だって充分、咲羅さんしか女子居なくてムサッ苦しくて死んじゃいそうなのに、女の子いないお家とか絶・対! ヤダ。
そんなトコロにお婿に行かされるぐらいなら、炎ちゃん連れて家出してやる」

「それは、困るな……じゃ、髪切りツアーに参加するか?」

先方が炎と嵐の両方を迎えたいと言っている以上、ここで二人揃って逐電されるのは大変にまずい。
突かれると痛い所を容赦なく突いてくるのは、戦闘中の戦略に通じるものがあるが、子供の頃から付き合いのある侑は慣れたもので、さらりと受け流して代案を提示する。

「うーん。ま、今と大差無いような気もするケド、俺の能力値で地獄まで行けるか? 強壮薬山程つぎ込んでもらったら、まぁ投資の分はキッチリ働いて返すけどね」

「留守番させても良いけど、嵐の場合は喜んで花街に行きそうだからな。他所様のお宅でそんな振舞いをしたとあっては、申し訳ない」

侑の言いように、うんうんと隣で海も頷いている。

そんな二人の様子を見て、嵐は軽く肩をすくめた。

「俺って信用が無いなぁ。……ま、留守番だったら確かに花街行くケドさ」

このままでは埒があかないと判断した咲羅は、先ほどから皆のやり取りを見守っていた炎に意見を求めた。

「嵐が決められないなら、炎に聞こうか。炎、どうしたい? 先方は、お前の希望も気になるんだそうだ」

「おれ、嵐ちゃんと一緒に大江山越える!!」

普段の生活態度に大いに問題はあるが、討伐となれば素早い状況判断と適度に役立つ戦術、そして何より、弓使いでありながら前列に立って戦う姿が頼もしく思えたのか、炎は嵐によく懐いていた。

初陣から数ヶ月程経ち、そこそこの年齢になっているはずなのだが幼い頃の癖が抜けず、未だに炎は嵐を親しみを込めた敬称付けで呼んでいる。

「よし決まった。では、宮城家の佑さんのところに送り出そう」

送り出す先が決まったところで、二人を見送るために咲羅、海、侑の三人は揃って縁側へと向かう。

何故縁側かといえば、当家では養子を送り出す前に、庭に設えた祭壇で初代当主の祝福を受けるというしきたりがあるからだ。

「ホントに大丈夫なの? あの嵐くんだよ?」

「海くん、大丈夫。嵐が悪さできないように、初代様のお力を貸していただくことになったんだ」

まだ心配そうな表情をする海に、侑が咲羅の秘策を教えた。

咲羅は、庭に設けられた祭壇の前に立ち、養子縁組に向かう二人に声を掛けた。

「嵐、炎、準備はできたかい?」

「え、ああ……うん。いつでもいーよ」

例によってど派手に改造した独自の戦装束に着替えた嵐と、装束は嵐を見習わず普通に戦装束を着こなしている炎が並んで立っていた。

そして祭壇の横に、家系図や幻灯で見慣れた、初代当主の姿がある。

「では初代様、お願いします」

「うむ。二人とも、その陣の中に入りなさい。よし、良いな――我、運命の一族の始祖にして天と地の狭間に生きるもの、運命の一族の血と名をもって、時を渡る忘れられし古の神に願わん。我が血族の子等よ、我が望みし姿に時を上れ」

一瞬の閃光の後、陣の中に立つ嵐と炎――二人の背が縮んでいた。

「ってうわ何コレ? あらら、戦装束がぶかぶか。おや、炎ちゃんも、可愛くなっちゃって……うん、炎ちゃんのこの小ささからして、俺もしかして5ヶ月ってトコ?」

「これも先方のご希望でね。若い時の方が良いそうだ。それに何より、元服前の嵐なら、そうそう女子に対してちょっかいかける類の悪さもできまい」

咲羅の言い様に、嵐はしょうがないなーと笑った。

肉体が若返った分、色香よりも少年独特の朗らかさの方が勝る。

「ちぇー。まあ良いや、あっちでイイ男になるよう育ててもらうからさ。炎ちゃん、行こ」

「では二人とも、宮城さんのお家でもしっかり奉公するんだぞ。……そして、幸運を祈る」

――りん。

「? 何コレ」

「すずー?」

かなり小さくなってしまったので、好奇心いっぱいの子供そのものの表情で、炎が嵐と初代の手元を覗き込んだ。

「霊験あらたかな、すずのや神社のお守りだよ。きっと、君たちを守ってくれる。可愛いだろう?」

剛毅な性格に似合わず、可愛いものが大好きな初代は、私の分も欲しかったな――などと言いながら、慣れた手つきで嵐の髪飾りと、炎の髪紐に守り鈴を編みこんだ。

ついでに、小さくなって全く着丈が合わなくなった炎を着替えさせる。

「嵐ちゃん、おそろい!」

可愛いといわれて喜ぶ年齢でもないが、炎が嬉しそうにしているので、あえて嵐はそこには触れないことにした。

5ヶ月当時に使っていた装束に着替えなおした嵐は、小さくなった炎の手を引き、空いている方の手を振りながら旅立った。

炎も元気いっぱいで、何度も振り返りながら笑顔で手を振っている。

「……初代様、あそこで嵐くんに釘は刺さないんですね」

ポツリとこぼした、海の一言に対し、朗らかに初代は笑う。

「何を言う。ふたりは私にとって可愛い息子たちだぞ。信頼しているに決まっているだろう。無論――君らもな。
私にできるのは精々が、祝福の言葉を与えてやる程度のことに過ぎんよ――ふむ、そろそろ時間か」

一族に縁の深い、迷宮でよく会う少年と同じように、初代の体もうっすら景色が透けて見える。

一陣の風とともに、光の粒となって初代の姿は消えた。

――我が子らの、道行く先に……光あれ。

養子可能一族・R水月海

好き・満月
嵐ちゃんの進言・振舞いから何を考えているのか気づけている、彼に負けず劣らず頭の回転がかなり速い子。

しかし意外に常識人なので、迷惑をかけられるポジションの人。
嵐に対して「顔が派手」で目立つから一緒に歩きたくないと言っていて、自分も充分男前に入るという自覚が全くない天然ちゃん。

家に女子が全く居ないのと、侑や嵐、炎の顔を見慣れているので男女ともに基準が若干ズレている模様。
(ただし、嵐が役者ばりだと言うことは街の女子の反応で理解している)

天然だけどボンヤリ系というより「空気読まずにズケズケものを言う」タイプ。
(空気は読めないのではなくてあえて無視するカンジ)
口調とか性格が見えてくるかもしれない100質(注:嵐と会話、嵐が回答役、海が読上げ&聞き取り役)
 

この子の場合は、心火が低いので回復進言が適度にあるのは判らないでもない。