七師とねね

七師とねね

紙:ワーグマン荒目

塗り:透明水彩(下塗り)+水彩色鉛筆

線画まではクリスタ。デジタルで下描き→線画まですすめて、水彩紙に印刷して実画材で色塗りしました。

水彩色鉛筆難しかったけど楽しかった!

人物は水月七師(七師家初代・3番くん。水髪火目火肌)と寧々(第1子娘・27番ちゃん。風髪水目風肌)好物・はんぺんという色気より食い気の娘。

七師はなんで自分が抱っこされてるのかよくわかってないんだけど、「ねねは七師に痛いことや怖いことはしない」ということだけは理解しているので、おとなしくされるままになっている。

ねねはホントはゲーム画面での名前は『寧々』なんだけど、七師が平仮名で『ねね』と呼ぶので字面はそっちに統一。まあ七師、第2子の八塚のことも平仮名で『やつか』と呼ぶんですが。

初代の方が娘より小さいのは、七師家の世界線は「初代はゲーム開始までの間、大江山京に攻め込んだ先帝の負の遺産『神の子作成実験施設』にさらわれて過酷な人体実験を受けていたから」です。

兵器に感情は要らないという思想のもと、感情も削ぎおとされているので、七師はどれだけ負傷していようが動じないし、精神攻撃も効きません。

結果、笑いもしないけれど泣きもしない、だけど戦闘だけはものすごく正確にできる戦闘人形みたいなカンジに。

笑わない以上に泣かない子だし、見た目が「銀髪・赤目・褐色肌」と人外っぽい外見なので、街の人には気味悪がられています。

七師は兵器としては非常に安定してはいるのだけれど、「初代当主」に一番必要な「奇跡を起こす心の力」を失ってしまったので、七師は異国を認識できません。
また、神への信仰もゼロなので、この世界の一族は結魂もできなければ氏神昇天も出来ません。

七師の死生観が「人は死んだらそれで終わり、死後の世界も生まれ変わりも存在しない」と実験の影響で思ってしまったため。(実験施設で他の子供の死を見送りすぎたから)

※初代当主の認識が世界を作る、が二次創作者としての私の認識なので、七師が世界をそういうものだと認識してしまった以上は七師家は閉じた世界として物語は進みます。

つまり初代としては失敗作なので、天界でも「そんな欠陥品はさっさと処分して別の神の子を作って初代当主に据えるべき」という意見が大多数だったけど、この世界の昼子さまはそれができる人じゃなかったんですよね。昼子様、どっちの弟も見捨てられなかったのです。

この世界の昼子様は「人の心をもったまま、天界最高神にならざるを得なかった哀れな少女」なので、倫理観とか感情は大江山京落城のときの女の子のままです。成熟した大人の女性ではないし、為政者になれるような冷徹さも達観も無ければ、価値観も人間だった時のまま。

七師は多数いた、身寄りのない子供に混じって一人だけいた、本物の神の子だった。ただし実験施設にいた人間も先帝もそのことは誰も知らない。知ってるのは昼子と天界だけ。

七師が居た施設は、七師を保護するときに昼子さまが焼き払っている。

七師は「首を落とされるとか胴体真っ二つとかの致命傷でない限りは、どんな酷い大怪我でも跡形もなく治る」という特異体質でした。

特異体質のおかげで過酷すぎる実験施設で唯一生き残れたんだけど、傷跡が残らないという部分が災いして、実験する側の自制心や倫理観が失われていった結果、どんどん過酷な実験をされたので、体は成長するまえに再生しないと追いつかなかったため「本来であれば成人男性くらいの外見に育っていてもおかしくは無いはすが、幼いままの姿」で保護された、という。

交神どうしたのって話については、「要は遺伝情報がとれればよい」ので、血を抜くとかでも良かったんですが。この世界の昼子さまは冷徹になり切れない人だったので、「これ以上この子に、体が辛かったり痛かったりすることはさせたくない」ということで七師の髪をちょっとだけ切って遺伝情報取り出して第1子・第2子ともに授かってます。

初代の第一子、システム的に交神を男神でも女神でも選べるように初代とは逆の性別になるんだろうけど、七師家では七師の背景があるので「昼子さまが故意に調整した結果」ということになってます。

で、どうして第1子が娘なのか。保護直後、表情こそ変わらないけど「七師が自分より背の高い成人男性に怯える」ということが発覚したため、戦場にともに放り込むためにある程度の大きさまで育てる必要がある第1子を男児にするわけにはいかなかった……という事情。

実験施設の研究者、男性が殆どだったから七師にとって「人間の男性=自分に対して痛いことや怖いことをする存在」と、刷り込まれちゃってるんですよね。

因みに八塚は元服前後になると七師より大きくなりますが、第二子以降は天界から地上に下ろすときは「最低限、指南書や巻物が読める程度の幼児」ということで7歳前後の姿だったため、小さい頃からずっと一緒だった八塚については、背が伸びても大丈夫。

まあ八塚、ヤンデレなのでかなりアレな人ではあるんだけど、七師の無表情をなんとかしたいとは思ってても、痛いことされるのは七師が嫌だというのは認識してたので。
来訪後にくすぐったり飛びついたり、驚かせようとしたり色々やってはいるけど、実験施設の研究者のように、苦痛を与える方向にはいかなかったんですよね。

そして本人たち自覚が無いし、八塚に至っては「七師にとっての一番はねね」と誤解したままだけど、七師にとっての救いになったのは八塚です。

しかし、ここまで打ってて「これぐらいならギリ表に置ける程度の言い方かな」と私は思っていますが、七師家、七師の生い立ちとか含めて、ちゃんと描くとR指定ですね

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

ふぁぼ (NoFav)
読み込み中...