そういやカラーでは描いて無いなと思ったので。髪をハーフアップにしてる双子。
秋征と秋幸(普段と呼び方逆なのは絵の並び順に合わせてるから)。
加護のお色は風髪・土目・水肌。昼子様のお子なんだけど、瞳の色合いは昼子様が「琥珀色」、このふたりは「鬱金色」なので若干雰囲気が違う。
白状すると、「性格の違いというか表情の違いが分かれば良いか」と行き当たりばったりで顔だけ、二人をそれぞれ別紙に描いてしまったので、線画にするときに大きさ調整したり色々と無駄に時間がかかってしまい、四苦八苦してました。楽しかったけど。
秋征は人間と同じ着付けにする気がこれっぽっちも無いので、氏神バージョンの衣装も袷が逆です。
神名は、秋征が「北天ノ片瀬」、秋幸が「伏竜片瀬」。
実はアンソロに寄稿する時点で、双子の氏神衣装は足元まで割ときっちり考えてありました。原稿だと秋幸の足元が見切れるコマ配置になったので、つま先の辺りが見えてないけど。
そしてバストアップだと若干分かりにくいですが、秋征は白基調(弓籠手だけ黒)、秋幸は肩に引っかけてる白着物以外は黒基調。
肩に引っかけてる白着物、昼子様とお揃いのはずなんですが、二人ともまともに袖を通す気がなくて、まさに羽織ってるというか「適当にひっかけてるだけ」ですね。
秋征は弓だから、この格好で戦闘になっても汚すことあんまり無さそう。なのでこのままバトルしそうですが(そもそも秋征は昼子様に怒られようが気にし無さそう)、秋幸は近接なので左肩の甲冑ごと白着物は外してから戦いそうなイメージがあります。秋幸の方が気を遣う性分だからなあ。
因みに片瀬家では、「双子は後から来訪した方が姉または兄」っていうローカルルールがあるので、秋征の方が兄です。来訪順だったら貧乏籤の兄と自由人な弟って組み合わせになってたんでしょうけど、秋征の方が兄なので、奔放な兄と苦労性の弟ですね。
しかし一見、秋幸に迷惑かけまくってるように見られがちな秋征ですが、実際は秋征が自分で何でもできちゃうと、秋幸がしょぼーんとなるのを知ってるので、髪結んだり部屋片づけたりは「ユキくんやってー」と丸投げするのが秋征なりの甘やかし。ホントは自分でもできるんだけど、やらない。
秋幸の世話好きを知ってるから、秋征は手間のかかる兄弟という振る舞いをしているのです。
半神半人の一族っ子において、「神」の要素が強すぎる個体が秋征。逆に、本質とか考え方とかが一般人と変わらないくらいに人間要素が強いのが秋幸。
秋幸の仏頂面は、槍奥義・無敵陣の継承者として、討伐において「盾役」を担うことが多い槍使いとして、「訓練によって身に着けたポーカーフェイス」なので、秋幸は討伐以外で警戒心ゼロの時だと割とよく、笑ったりしょぼーんとしたり、顔に出るタイプ。氏神さんとして他家のお嬢さんと接してるときに表情があまり動かないのは「一応神様だと思われてるわけだし、デレて顔が緩んだりしないように一生懸命気を遣ってる」からです。気を遣うところが完全にズレてるところが、朴念仁な秋幸っぽいな!
そして、一見にこやかで愛想よく見える秋征は「人間っぽくふるまうことを意識して表情を作っている」ので、よくよく見ると目が笑ってないんですよね。で、表情は繕っても口は繕わないので、天来の娘たちからは「気難しい方」としてちょっと敬遠されてたりします。
秋征が表情を作るにあたって参考にしてる人物は、一番身近にいる人間=秋幸。つまり、秋幸は秋征の前だと完全に素なので、それなりによく笑う人ってことです。
あと秋征、昼子様のことが大嫌いなので似ている部分が「目」なの嫌がってますけど、加護のお色で昼子様要素って目だけなんですよね。似てるの。
しかし昇天後は「火」の神様になってるので、昼子様からもらったなっがい火のバーが氏神の基準になったんじゃないかなあと思います。
片瀬の氏神、全体的に「え、その外見でその属性?」っていうギャップのある氏神さんが多いな。火髪風目火肌で風神になった春輝とか、水髪風目火肌で土神の凌牙とか、全身火属性で土神の創史とか。ギャップが無いのって風髪火目風肌で風神になった貴也くらい。
この二人はもう、21番くんというより、秋征・秋幸ってカンジなので、もはや元グラに寄せる気がほぼ無いです。
ラフ・下描きが紙で、線画以降がクリスタ。
タイムラプスも撮ってたんだけど、今回は線画整えて塗りに入ったからの過程。
仕上げの段階で背景になんか手を加えるかどうかで迷いまくってる過程が見えるのでちょっと恥ずかしいですが