1018年・11月
蓮と蓉の初陣だ。
無理をさせないよう、かつ甘やかさないように「最初が肝心」とイツ花に念を押された。
途 中途中に成長の様子を見ていると、4人居るし、蓮と蓉の体力の伸びを見ても
「そろそろ門番の七転斎に挑めるのではないか」と思ったので突撃してみた。
うん、やはり手数が増えると全然違うな。
七天斎を倒し、九重楼の中へ。
ふむ。中はこんな構造になっていたのか。
しかし蓮よ、蓉よ。
お互いを思い遣る姿は美しい兄弟愛で何よりだと私は思うが、
一太刀浴びる度に傷薬を使っていたら、いくら薬があっても足りないぞ。
そして蓮。せっかく、後列を狙い射てる得物を持っているのだから、
「防御して様子を 見る」進言ばかりするのはいかがなものかな。
無論、己の身の安全が心配だと言うなら、私が守ってやるからお前たちは安心して攻撃に専念するがいい。
死んだ敵は、最良の敵だからな。