不撓不屈のR水月一族 1021年9月

1021年9月 記録者・6代目当主、耀穂
交神の儀 渡 愛宕屋モミジ

初代様の悲願らしいと聞いていたので、アタシもちょくちょく姿絵屋に新しい姿絵が入荷していないかチェックするようにしてる。

先々代の当主の手記には「こんなものの何処が良いのか、おれにはさっぱりわかんねーよ」って述懐されてたけど、太夫さんたちのヘンなひとことの他に、そうね……男の人にはわからないかもしれないけど、自分が着ているのでは無くても、綺麗な着物や簪を見るとやっぱり心が躍るわ。
新しい姿絵が入荷していたので、初代様の墓前にお供えして線香をあげたあと、家の美人画専用のお蔵へ。
目で見て楽しい財産も、後の子たちにちゃんと残してあげなくちゃね。

そういえば愛宕屋様って、初めて姿絵見たときに可愛い少年だと思ってたのよね。
「この方が良いわ」ってイツ花に示したらドン引きされたのも今となってはいい想い出よね。

大丈夫、アタシ別に百合じゃないから。
渡君によれば「愛宕屋様は意外とドジっこで可愛らしいお方」とのこと。成程ね。

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