不撓不屈のR水月一族 1021年11月/12月

1021年11月/12月 記録者・6代当主、耀穂
大江山討伐 巻物取得・火竜
渡君の子が来た。


イツ花によれば「野菜が嫌い」って……天界で、最近偏った食生活をさせてるんじゃないでしょうね。
現(アラタ)と名付けた。奥義を持ってるわけじゃないし……と同じ薙刀士のアタシが訓練を引き受けたんだけどこれが裏目に出たわ。
渡君、なんと討伐先で奥義を閃いちゃったみたいなのね。
人呼んで「渡鏡返し」。相手の力を利用して攻撃を跳ね返す、いわばカウンター技ね。
ま、訓練期間が終わっちゃったものは仕方が無いわ。いつの日か、自力で奥義を蘇らせてくれる、甲斐性のある子が現れるってアタシ信じてる。
例によって黄川人が何か言ってたみたい。

(これ、結構面倒だから略したいんだけど、「あのクソガキの話は例によって自分の都合だけで進むから、後の子達が困るから極力記すように」と風さんに念を押して頼まれたから仕方なく、覚えている限りで記録しとくわね)


「君たちは強くなった今ならあの鬼を倒せるよそしたら僕は景色の透けて見えるこの体ともおさらば」

まあ要は、

「僕は自力じゃ何とも出来ないんで頑張ってくださいお願いします」ってとこかしら。

こんな他力本願な奴に対して「かわいそうだから話くらい聞いてあげよう」って思った先々先代の当主って、何気に器が大きいわよね。

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