1020年1月 巻物入手・土々呂。記録者・3代目当主、蓮
正月なんで、幻灯を撮る。
何の気もなしに最初の枠を選ぼうとしたら華蓮と由羽ちゃんに怒られた。
「もう! せっかく初代様が『女の子には可愛いものを』って娯楽部門に投資してくれたんだよ?! こっちの方がいいに決まってるでしょ!」
そ、そーいうモンなのか? 母上のそういう趣味はものっすごい意外なんだけど、女の子が喜ぶ「可愛い」って感覚、おれにはやっぱりわかんねーな……。
とりたてて予定も無いので、「討伐強化月間」のお触れを参考に鳥居千万宮へ。
土々呂の巻物入手。
親玉に挑んでも良かったけど、イツ花ちゃんが「報奨金は今月末で討伐を切り上げて帰還しないともらえませんよ」と言っていたのを思い出して帰ることにする。あぶねー。報奨金は1616両。帝って以外とケチだな。
「当主様の好物をたんとこさえて待っておりました」
今夜はシジミ汁か。討伐に行ってる時って、味気ない乾物の携帯食だからな。
こういうもてなしって正直ちょっと嬉しいもんだな。
イツ花ちゃんから聞いて初代がやたら楽しみにしていた「姿絵屋」が開いたらしい。
初代の悲願(?)でもあるので一応顔を出してみる。
……しかし、太夫の似姿なんて持ってて何か良いことがあるのか?
まぁ、墓前に供えるために一応買ったけど。どこが良いのか、おれにはさっぱりわからねーな。