◆一族のお仕事。
表の鷹羽一族と違い、公儀の討伐士ではありません。
つまり、モグリ。
当然正規ルートでは武器の売り買いなど出来ないので、必然的に裏ルートを使うことになります。
その関係から正規の討伐士には頼めないようなヤバい仕事も依頼されるので、本業の鬼退治の他、要人の警護から暗殺まで、また諜報活動などもアリです。
↑要人警護は、副業として正規の討伐士にもごくまれに入ることがあります。
『依頼』されなくとも、高千穂一族は鷹羽一族を『守り』ます。
(もちろん、誰にも気付かれないように細心の注意を払いますが)
そして特殊なケースを除いて、高千穂家に生を受けた者は、鷹羽一族に危害を加えることが出来ません。
捕まったら当然裁かれますが、バレない限りは何でもやります。
その手の『ヤバい仕事』は、高千穂家の当主に依頼されることになりますが、定まった方法を用いなければ、高千穂家当主に依頼することは出来ません。
その報酬が破格(おおよそ相場の3倍程度。内容にもよりますが御前試合の一本勝ちや優勝賞金ぐらいは必要)であることと、
万一高千穂一族の事を喋ったら殺される、ということがあってよほどのことが無いかぎり高千穂一族に頼もうという人はまずいませんが、仕事の確実さは裏社会ではかなり有名です。
基本的に同じ依頼人に対しては二度と同じ一族があたることはありません。
もっとも、高千穂一族にそう何度も依頼できる人ってめったにいないんですが。
表社会において、結果として民衆が後ろ盾となってしまったため手出しできない鷹羽一族ですが、裏社会においても『影』である高千穂一族の存在があるため、鷹羽一族を敵に回すのは、自らを窮地に追い込む事であると認識されています。
↑うっかり鷹羽の誰某を暗殺してくれ、なんて依頼をしようもんなら聞いてしまった裏社会の住人は「悪いが聞かなかった事にさせてもらう」とそそくさと立ち去り、依頼人と話を聞いてしまった双方に高千穂一族からの『警告』がなされます。
(いくらあの透架の一族であるとは言っても、いきなりまとめてぶち殺すような真似はしません。ただ、依頼が成立しようがしまいが、この『警告』は必ずあります。)
依頼が成立しようもんなら、依頼主も引き受けた方もまとめて高千穂一族から刺客がやってくることになります。
光のあたらない裏社会の、さらに影の世界に生きる、『裏』の一族。
高千穂一族は天界のことも鷹羽一族のことも憎いとか、どうして自分たちだけ・・・というふうには思ってはいません。はっきり言って「汚れ役」ですが、
『影』である自分たちに誇りを持っています。
プライド捨てて妥協すれば、楽に生きられるとわかってはいても己を偽りただ守られて生きるより、たとえはたから見てて茨の道でも自分たちにとっちゃこれがフツーというかいちばんラク。という考え方が根底にあるので、苦労しているという自覚がまったく無いです。
天界が『一族』の事を利用しているのは高千穂一族は知っています。そして彼らにとって『悲願』は別のところにあり、『初代がいつかよみがえる』というのはついで、です
以下、ネタバレ含むんでまたしても半消え文字で失礼します。
↓エンディングみてない人は読まないで下さいね~。
基本的にうちの一族があのラストに
「まぁ、いいか」
と思ってしまうのは、私の解釈としてお輪さんが抱いている赤ん坊は『黄川人でもあるけれど初代でもある』と思っているからです。
お輪さんは「あの子」としか言ってませんよね。
そして最後に初期入力画面で入れた、プレイヤー(イコール初代)の誕生日と名前が出てきて、約束は守られ、ふたたび神と人との血を引く子供が地上に生まれた・・・というナレーションと字幕が出てくるわけです。
「これなら、神様にだって解りゃしない」
というセリフから、お輪さんは、あの時抱いていた赤ん坊をすぐには生まれ変わらせず、千年の時を超えてふたたび地上に人の子として生まれ変わらせたのではないか、と思ったのです。
初代って、もともとが天界の計画によって作られた、『3人目の朱点童子』だし。
うちは、透架(初代)が黄川人カラー(笑)だったこととかもあって、かなーり色々と勝手に設定を捏造している節があるのですが、こう考えると辻褄が合ってくる(ような気がしています)