初代当主と各家の設定について語ってみる。1

当主の定義は守護者か、人柱か?

当主は養子に行けない、結魂で他家に子を授けることが出来ない、「当主の指輪」以外を装着できない、忠心がどんなに低くても家出しない……という、ゲームシステム上の「縛り」があります。
そこで、その縛りを設定というか物語的に捉えるとどうなるんだろう? として考えたのが上記。下記は、フォロワーさん達とツイでお話してて出来てきた設定です。連さん、うさぎさん、ましらんさん。皆さん語りに付き合って下さってありがとうございます!

守護者=家そのものになって、一族みんなを守る。当主の根っこにあるのは家族愛。
人柱=血に呪縛され、どんなに家と京と天界を憎んでいても選択の余地無く滅私奉公。

うちの場合、「家によって異なる」です。

鷹羽=一見守護者なんだけど、実は人柱。
理由は、「当主就任は本人の希望優先だけど、天界の思惑により京の平安の為に捧げられて呪縛されるから人柱」なんです。
当主になる資質は基本的に「心水の値が最も高いもの」または「一族のことを最も深く愛するもの」であり、資質を満たしていないものは当主の指輪に拒まれる。
当主は前任者の指名で決まるが、指名された側に拒否権があり、どうしても当主になりたくなければ断ることも可能。
一度承認の意思を示した後、前任者から「当主になると、死後悲願達成まで生まれ変われず、死後の安息の眠りにつくことも出来ず、指輪の中に魂を封じられ一族の行く末が穏やかであるようにひたすら祈り続ける」ことを知らされる。
それでも良いかと再確認されたのち、指名された本人が就任の意思を示した場合のみ、前任者と当主の指輪の間にある「現当主の契約」が解除され、当主を譲ることが可能となる。
つまり「現在の当主と指輪の契約」は次代を確定しない限り解除されない一種の呪い。
ただし、鷹羽の当主は「指輪の呪い」とは呼ばず「先祖の英霊の祝福」と呼ぶ。
継承式は、正式略式に関わらず「初代当主の名・当代の名・次代の名を織り込み、『誓約する』という意思表示」があれば成立。
(つまり言葉による契約)

高千穂=当主は初代当主の「拠代」であるため、文字通り人柱。
鷹羽と違い、当主に指名されたら絶対に断れません。
当主の資質として選ばれる条件は「心の火・技の火・風の三つの数値が最も高いもの」で、この数値が高いほど初代透架の魂と相性が良いです。
当主就任後は初代透架が肉体を乗っ取ることになるため、当主就任者本人の人格は眠りにつきます。
ただし、当主就任条件の三つの値の合計値に指輪の加護による補正(プラス90)を加えた数値と、心水・心風・技土の平均値から30を引いた数値の即決勝負に勝てば、初代透架の意思を打ち破り、逆に初代透架の人格を自身の底に封じることも可能。
とはいえ透架の「憑依」は不意打ちのため、基本的に当主就任者は抵抗を試みないので高千穂家の歴史の中で透架を封印できたのは4代目当主・速風と5代目当主・緋鷹の二人のみです。

高羽=人柱。パラレル鷹羽だから。
明らかに人柱なんだけど、初代から受け継がれた気迫により「守護者」に見えます。
初代・透の信条により、「当主は男のみ」かつ、「可能であれば元服を終え、寿命間際でないもの」
悲壮な決意は漂っていますが、歴代高羽透の胸にあるのは「強く在れ。たとえソレが、何かの意思で与えられた運命だとしても、『選んだのは俺だ』と言い切ってやる」という初代から受け継がれた信念です。(だから気迫が漂っていて『守護者』に見える)
継承式は初代との一本勝負。勝敗に関係なく、初代透といわゆる「拳で語る」イベント(笑)。水月初代と違い、透はめったなことでは一族の前に姿を見せません。
街の人たちとの橋渡し等は、一族が討伐に出かけて家に誰もいないときにこっそりしています。

天来=一見人柱に見えるけど守護者。
天来家は、「男児は生まれてから一月も生きられない」という三つ目の呪いを科せられたため、忌み嫌われる家です。
これは天来とモメた、京の中に住む人間(ある有力者、下級貴族です)によりかけられた呪詛の影響なので、二つの呪いは知らなくても三つ目の呪いは京の住人に知れ渡っています。
だけど、初代当主・凛音のカリスマにより一般市民との軋轢は生まれず、家の中もふわーっとほのぼのした「鬼退治が似合わない可憐な娘達の暮らす家」。
凛音はある意味大物で「いやだって、悩んで呪い消える訳じゃないですし。できることがあるなら実行すれば良いだけですよね?」と言い切る人物で恨みつらみと無縁の人物。
そんな初代の影響で、娘たちも「わたしがみんなを守るの!」という健気な心意気を持って当主に就任します。

※ここでいうカリスマとは、一般的な「すげー!」という他者を圧倒する覇気のような威圧感ではなく、「外見と無関係に何故か魅力的に見えてしまう独特の雰囲気」を差します。

R水月=守護者。
というか初代からして一族の守護者(笑)。
しょっちゅうしょっちゅう、初代が顔を見せている(しかも一番最初の犠牲者があまりにあっけからんとしている)ので誰も一族の宿命を恨むことが出来ないのです。
「初代様と一緒に、家族を守る」が歴代当主。ただしそんな重い役目でなくて、当主はどっちかというとご先祖供養係兼、雑用係です(笑)。
敗走経験などで、我が子を失ったことがある者などは、初代の心中を気遣います。
(…今のところ、敗走→死亡は蓮華のみなので、子供を失った親いないけど)
剛毅な彼女の性格上、阿朱羅をぶん殴って、例の天女様が「チャラでいいのよ」と言った時点でチャラにしてしまっているので、裏京都には行けません。

封神家=守護者。
封神家は元々、名前からわかるとおり「人間というより天界拠り」な一族です。
種絶に関しては「仙になったので不能になっている」扱いなので、封神家の子たちはどこか神秘的というか、近寄りがたくて神々しい雰囲気を漂わせています(笑)。
大江山を越えたときに、当主補佐だった雷震の奇策により、「なんか危害を加えようとしたら罰が当たる」という印象で敵意を持って接してきたものを軽く威嚇して追い払いつつ、友好的な人からは信仰心を得ることに成功したため、ひとまず一族は平和。

水月家(七師の一族)=守護者。
初代の方針が「血統を育てる」に特化しているため、歴代の当主は「家そのものとなり、一族全員を守護する育成者」です。
「一は全、全は一」という考え方で、当主になったときから一族専用の神様になるカンジでしょうか。

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