交神の儀について、所謂床入りがあるかどうか。(下世話な表現でごめんなさい)
結論から先に述べると、鷹羽(高千穂)一族では交神時に「行為はナシ」です。
遺伝情報だけ取り出して次代を造りだすカンジ。
実は鷹羽&高千穂一族での「種絶の呪い」は、行為そのものを出来なくするというよりは
「一族を人間という種族で無くしてしまう類いのもの」であり、血液を介して伝わる「ある意味感染症のようなもの」です。
(空気に触れることで無力化する・飛沫感染しない・体液を通して感染するが血液や粘膜を通すと一番感染のリスクが高い)
鷹羽&高千穂家の存在する世界では、「神の血」は、一般的な人間には強力すぎて「鬼に変じる」作用があります。
ただし、普通の人間が消化器官を通じて取り込んでも神の力は吸収されないため、「人魚の血肉を食らっても不老不死は得られない」のです。
黄川人の言ってる「人魚の肉に関する迷信」は、「神の力を取り込む方法が間違って伝わってしまった結果の俗説」だと拡大解釈した結果できてきたのがこの設定です。
考え方として蛇の毒と一緒で、傷口から入ると劇的に作用するけど食べても取り込まないという感じです。
(食べても取り込まない、は黄川人のエピソードと若干矛盾する気はしますが、
飲食で神の肉体の一部を取り込んで自分の力に変えることができるのはそもそも黄川人も半神半人だからと私は勝手に解釈してます)
例外として、神の血が流れる体をもつ者は、経口摂取でも神の力をその身に取り込むことができます。(つまり神の血肉を食することで能力があがります)
えぐい話で恐縮ですが、手っ取り早く力をあげようと思ったら、
死期が近付いた一族の血や肉を食するのが一番(生きたまま食らうことで吸収する感じ。
死んじゃうと生命力が枯渇しちゃうので遺骸を食しても意味ナシ)なんですが、
流石に「それをやったら完全に人でなくなってしまう」という最期の心の砦として実行しないようにしています。
「血肉を食らって能力を上げる」を実行した場合、半分は人である一族に神一人分の力が入ることになるので神の力が強すぎて、
人間の部分が耐えられず、塵になって死んでしまいます。
良くても気が触れてしまう上、寿命が本来の半分になってしまうので、リスクの方が大きいです。
(程度に拠るのでギリギリ体や心が保つぐらいまでのさじ加減をみながらドーピングすることは、理論上は可能。ただし、透架はこれを禁じています)
反魂の儀式については、親の体から子供の体に力の源(血液)を全て移すことで可能になっています。(だから、彩りが親のものに染め替えられるのです)
話がちょっと逸れましたが、交神に話を戻すと鷹羽&高千穂一族は「具体的な行為は無し」です。
見た目12歳から年取らない時雨とか問題ある(爆)からというよりは、
その辺の「他の誰かを愛したときにプラトニックを強いられる事情」により行為そのものに抵抗がある人が多いから…です。
じゃあ藍晶の花街通いとかどうなるんだとか、色々ツッコミ所が出てくると思いますが、その辺はいずれお話にしますのでしばらくお待ち下さい。
あと、隠しで氷雨が街の子供たちに「病気じゃない」と説明していますが、彼は自分の血液(及び血液が付着したもの)が街の人に触れないように細心の注意を払っています。(自分が怪我してたら一族以外の人間に触れられるのを拒みます)