
高羽家青嵐記 番外・始祖の娘 6
そうして、月が変わり。 精進潔斎を済ませた透は、『交神の儀』の為の祈りに必要な祝詞の書かれた書付を持って、わたしの部屋へとやってきた。 ...
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そうして、月が変わり。 精進潔斎を済ませた透は、『交神の儀』の為の祈りに必要な祝詞の書かれた書付を持って、わたしの部屋へとやってきた。 ...
(あれ――? 透ちゃんの分、これだけ?) 夕餉の膳を見て、わたしはイツ花が何か手違いをしたのではないかと思った。 初陣の後、イツ花が...
何日か経って、起き上がれるようになったわたしは、透の姿を探した。 「透様なら、討伐に行かれましたよ」 言って、イツ花 は玄関先に...
初陣のとき、怖くて目を閉じるといつも、透の背中が目の前にあった。 彼はこちらを振り返ることはしなかったけれど、たまに癒しの術をかけてくれた...
建っているのが不思議なくらい、ボロボロな建物だった。 イツ花に手を引かれ、玄関をくぐると、イツ花よりもほんの少し背の高い人影が振り返る。 ...
「忍様! もう、お探ししたんですよ!」 髪に花飾りをあしらった、土色の髪に琥珀の目をした少女が、頬を膨らませて駆けてきた。 「イ...
「名は、『忍』。刃の下に、心ありで――しのぶちゃんや。そう呼んだって」 頬に触れる、暖かくて大きな掌の感触。 意思の強そうな真紅の瞳。 ...
「イタズラしちゃうよ?」 「うわ、何。なに、ナニ?!」
「――お待ちしておりました」 冷たささえ感じさせる声で、女神が告げると、儀式の間の扉が開いた。 どういう理由なのかは知らないが、...
アナログ過程。どちらかというと自分用防備録的な。 ペン入れ完了ー! 例によって水張りして、色塗りに入ります。 今回も主線はホルベイ...